スコアの仕組み
IR BASE の「AI IR スコア(AIの答えやすさ)」は、投資家が知りたい5つの質問に、AIがその会社のIRサイトの情報だけで、根拠をつけて答えられるかを100点満点で表したものです。
会社の良し悪しや株価を評価するものではありません。IRサイトに「答えが、AIに確かめられる形で置かれているか」を見ています。
2026年10月に、採点方式を更新しました
新しい方式では、決算短信などのPDFにある情報と、情報の新しさを点数に反映するようにしました。物差しが変わったため、全体的に点数が上がっています(平均は約30点から約48点)。以前の点数とは比べられませんのでご注意ください。
何を採点しているの?
投資家がIRサイトで確かめたい5つの質問に、AIが答えられるかどうかだけを見ています。1つの質問は5つの項目に分かれていて、全部で25項目(1項目4点、1つの質問で20点)です。
- Q1 直近の業績数値と着地評価
- 売上高の金額/利益の金額/前期比/会社計画比/会計期間の明示
- Q2 業績変動の主因と経営側の解釈
- 複数の要因/定量的な寄与/経営陣の解釈/セグメント内訳/直近期への紐づけ
- Q3 来期以降の見通しと前提条件
- 売上予想/利益予想/前提条件/中期の数値目標/公表時点の明示
- Q4 リスク・課題と対処方針
- 複数のリスク/業績への影響の道筋/対処方針/対処の具体性/定量化・優先度
- Q5 投資ストーリー
- 競争優位/成長ドライバー/数値の裏付け/資本政策(株主還元など)/経営のコミットメント
※ 業績や株価、会社の良し悪しは評価しません。投資の推奨でもありません。
どうやって点数をつけるの?
仕組みの肝は、「情報を集める工程」と「評価する工程」を分け、全企業にまったく同じ手順・同じ項目・同じ基準を当てはめることです。だから公平で、横並びに比べられます。
集める
専用のクローラー(自動でページを巡回するプログラム)が、IRトップから自動でたどります(決算・財務ページを優先し、最大3階層・数十ページ)。JavaScriptで表示されるページや、外部のIR配信サービスが差し込む資料一覧にも対応し、最新の決算短信・決算説明資料(PDF)も取得します。
チェックする
AI(大規模言語モデル)が25項目それぞれについて、根拠となるページのURLと、該当箇所の引用を返します。その引用が実際にページ上にあるかを、プログラムで一字一句照らし合わせ、確かめられた項目だけを加点します。AIの思い込みや作り話は点数になりません。
確定する
1社につき3回評価し、項目ごとに多い方の結果を採用します(多数決)。1回だけの見落としや、甘い判定を打ち消すためです。
スコアにする
25項目の点数を合計して、100点満点にします。
1項目の点数は「答えがどこにあるか」で決まります
| その項目の情報がどこにあるか | 点数 |
|---|---|
| 最新の決算期の情報が、IRサイトのWebページ(HTML)にある | 4点 |
| JavaScriptで表示されるWebページにある | 3点 |
| PDF(決算短信・決算説明資料)にしかない | 2点 |
| 古い決算期の情報しかない | 0点 |
| 見つからない/根拠を確かめられない | 0点 |
PDFを2点にしている理由 実際のAIもPDFを読んで答えます。検証では、公式サイトから正しく答えた回答の約半分がPDFを根拠にしていました。ただ、Webページの方がより確実に読まれるため、PDFはWebページの半分の点数としています。
「古い」の判定 業績の実績(Q1のすべての項目と、Q2の「定量的な寄与」「直近期への紐づけ」)と業績予想(Q3の「売上予想」「利益予想」)は、根拠の文章から決算期を読み取り、各社の決算期と開示期限から見て最新の決算期かどうかを確かめます。古ければ0点です(決算期を読み取れない場合は減点しません)。
つまり、最新の決算情報を、Webページ(HTML)で出すほど点数が上がります。PDFだけで出している情報をWebページでも読めるようにすることが、いちばん確実な改善です。
このやり方が大事にしていること
- 公平であること — 全企業にまったく同じ手順・同じ項目・同じ基準を当てはめます。特定の会社に有利・不利な運用はしません。
- 説明できること — 項目ごとに根拠のURLと引用が残るので、どこを・なぜ評価したかを後から人が確認でき、改善点が具体的に分かります。
- 実態に近いこと — 実際のAI(ChatGPT・Perplexity・Gemini)に同じ質問をした結果と照らし合わせ、以前の方式より実態に近いことを確かめています。(層化抽出した24社での小規模な検証で、実際のAIの正答度との順位相関は0.60、以前の方式は0.53)
スコアの内訳(AI可読性の5つの観点)
スコアとは別に、サイトの作りを5つの観点で示しています。
- AIの答えやすさ — このページで説明しているスコアそのもの
- 静的取得性 — JavaScriptを使わなくても読めるか
- HTML自給率 — 財務情報を、PDFだけでなくWebページでも出しているか
- 構造化 — 表や見出しで整理されているか
- 鮮度の明示 — いつの情報かが、機械にも分かるか
5つの観点は合計しません。スコアは「答えられるか」の結果、5つの観点は「なぜその点数か・どこを直せばよいか」を示す内訳です。
スコアの見方
点数が高いほど、投資家の質問に、AIが根拠をつけて答えやすいIRサイトであることを表します。 点数に応じたグレード(S・A・B…)の区切りは、新しい方式に合わせて見直し中です。
2026年10月、3,425社を採点しました。そのうち、IRサイトからWebページを5ページ以上取得できた3,321社を公開の対象としています(104社は取得できたページが少なく、評価が不完全なため対象外)。 平均は47.8点、中央値は48点です。 市場別の平均はプライム 55.3点/スタンダード 42.1点/グロース 42.6点です。 全体の集計を見る →
大切なお願い
- スコアはAIによる自動評価であり、あくまで参考情報の一つです。
- 採点方式の更新により、点数が大きく変わることがあります。方式が違う時期の点数どうしは比べられません。
- これはAIがIRサイトの情報で答えられるかの評価であり、企業の業績・株価の良し悪しや、投資の推奨を示すものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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